みなさん、虫歯になりやすい季節があること知っていましたか?
1/14放送の「日本人の3割しか知らないこと」の調査では、冬は虫歯になりやすいと知っていた日本人は2割りしかいなかったという結果に。
そこで、冬は虫歯になりやすい理由と予防について調べてみました。
冬に虫歯にやりやすい原因
そればズバリ!
乾燥による口腔内の渇き
が原因です。
冬は乾燥して唾液が減り、防御力が低下するからだそうです。
唾液が減ることにより防御力が低下するの?と思う方もいると思うので、まずは唾液の働きから見ていきましょう。
唾液の働き8つ
①唾液に含まれている「アミラーゼ」という酵素によってデンプンの分解をサポートする。
②唾液により細菌による刺激や歯の摩耗や歯のエナメル質が溶けるのを防いでくれます。
③唾液により口腔内が潤うことで舌や喉の動きがなめらかになり、食事や会話がスムーズになります。
④洗浄作用。口腔内の細菌や食べ物のかすなどを洗い流してくれます。
⑤唾液が分泌することで口内の水分量を調節できます。
⑥口内のpHバランスを調節してくれます。口内のpHバランスを整えることで、歯の脱灰を防いでいます。
⑥リゾチーム、ペルオキシダーゼ、免疫グロブリン、ラクトフェリンなどを含む唾液は、口内に侵入した細菌の活動を抑えています。
⑦組織修復作用があり、傷の治癒を促してくれます。「(傷を)舐めとけば治る」と言われるのはこのことです。
⑧食事によって一時的な脱灰状態となった歯のエナメル質の再石灰化を促してくれます。正常な再石灰化が起こることで、脱灰状態の進行を防ぎ、虫歯リスクを軽減しています。
というように、唾液にはたくさんの働きがあります。
唾液の分泌、仕組
唾液は口腔内にある「唾液腺」から分泌されており、成人の分泌量は1日あたり1.0~1.5リットルほどです。
夜眠っている間は日中に比べて分泌量が少なく、口内の細菌が繁殖しやすくなります。また、ストレスや薬、タバコによる影響など、さまざまな理由で唾液の分泌量は変化します。
唾液には口内フローラと言う細菌叢があり、その中に含まれているのがなんと「乳酸菌」なんです。口内フローラや唾液に含まれる乳酸菌は、身体に悪い影響を与える口内細菌(病原体)へ対抗するためにも欠かせません。
したがって、インフルエンザやコロナウイルス対策にもいいと考えられます。
唾液分泌を増やして乳酸菌を増やしたいですね。
また、乳酸菌の他にも唾液には「免疫グロブリン(lgA)」が含まれています。この免疫グロブリンは、口内に侵入してきた病原体はにくっつき無力化します。つまり、風邪やインフルエンザなどウイルス性の病気の発症を防ぐにはなくてはならない存在なのです。
唾液が虫歯だけではなく、様々な細菌やウイルスをやっつけてくれることがわかりました。
では、唾液分泌を活発にすればいいんじゃないの?ということで、唾液を増やす方法についてみていきましょう。
唾液を増やす方法
唾液分泌を促す方法は6つあります。
- よく噛む(刺激で唾液の分泌を促す)
- 水分補給(唾液に必要な水分を得る)
- 口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する(口内乾燥を防ぐ)
- お酒やたばこを控える(刺激を減らす)
- 唾液腺マッサージ(唾液の分泌を促す)
- 唾液の質を上げる(口内の乳酸菌を増やす)

ここ最近、コロナウイルスの影響でマスク生活が通常になっています。皆さん口呼吸になっていませんか?口が半開きになって口角筋が緩んでいるという現象もみられているようです。ということは、口腔内も乾燥していると考えられます。
是非鼻呼吸を意識しお口の中が乾燥しないように心がけましょう。
また、口腔内の乳酸菌を増やすにはどうしたらいいのでしょうか?
これは、乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルトが効果的だそうです。(明治乳業さんより)

R-1ヨーグルトですね。
唾液分泌が減少する原因
- 入れ歯や義歯、麻痺などで口腔運動が低下
- 脱水
- ストレス
- 薬やたばこによる影響
- 口を開きっぱなしにする
- 唾液分泌を促すようなにおいによる刺激の低下
- 刺激の強すぎる歯磨き粉などの使用
これらが原因で唾液の分泌は減少します。リラックスして緊張をほぐすように心がけることも大切ですね。

まとめ
冬は虫歯になりやすいという原因がわかりましたね。乾燥により唾液分泌が低下し、免疫力が低下するということでした。逆に考えると、唾液の分泌値を活発にすることで虫歯はできにくくなり細菌やウイスルにも負けない生活が送れるということです。
唾液の分泌を促すようにし、乾燥を防ぐことが健康の秘訣!
心がけていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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