猛暑続きの夏も終わり、朝夕は涼しく肌寒いくらいの気候になりましたね。やっと秋が来たという感じです。そんな10月スタートの今日は中秋の名月です。
そいうことで、中秋の名月ってなに?というお話をしていこうと思います。
中秋の名月とは

中秋の名月とはいわゆる「十五夜」のことです。また、芋名月とも呼ばれます。
中秋の名月の祭事はもともと中国の貴族の間で「観月の宴」が催されるようになり、月を眺めながらお酒を酌み交わし、舟遊びをしながら和歌を詠むなどの楽しみ方が主流でした。
その後日本に伝わり、平安朝以降に貴族の間で盛んに催されたそうです。江戸時代には一般庶民の間でも広く行われるようになり、徐々に今の形に変化してきたとのことです。
旧暦の中秋の頃は稲が育ち、収穫が始まる時期なので「中秋の名月」は、秋の収穫を喜び、感謝する祭りとして広く知られるようになりました。里芋などの収穫を祝うという意味から「芋名月」とも言われるようになったようです。
中秋の名月はいつ?
では、中秋の名月(十五夜)とはいつでしょうか。
旧暦では秋を7月~9月としてします。旧暦7月を「初秋」、旧暦8月を「仲秋」、旧暦9月を「晩秋」と区分しました。
「仲秋」は旧暦8月の全体を指し、「中秋」は秋全体の中日を意味し、旧暦8月15日のみを指すようです。
現在は旧暦と暦の数え方が違うので、その年によって十五夜の日が異なりますが、およそ9月の中旬~10月上旬に訪れます。
月の満ち欠けの関係から、毎年二週間ほどの違いがあるようですね。
2020年の中秋の名月(十五夜)は、10月1日です。
ちなみに、2021年の中秋の名月は9月21日です。
中秋の名月は満月なのか?

十五夜と言えば「満月」をイメージする方が多いと思います。
しかし、中秋の名月(十五夜)が満月とは限らないのです。実際には、満月より少し欠けていることが多いようです。
これは、旧暦(太陰暦)と新暦(太陽暦)の違いが大きく関係しているようです。
旧暦は、新月から新月を「一か月」としていたため、ちょうどその真ん中にあたる15日がほぼ満月になるということです。
ですが、新暦でも実際に満月となる日と「中秋の名月」を比較すると、1~2日程度のずれで、だいたいは綺麗な満月に近いお月様を見ることができています。
2020年の満月となる日は、10月2日(金)。「中秋の名月」の翌日です。
お月見をしよう
お月見のイメージでは、お団子とススキを思い浮かべますよね。

なぜ、お団子とススキなのでしょう?
お月見には、秋の収穫に感謝する意味合いも込められています。
ススキは稲穂をイメージしており、お団子はお芋の代用と言われています。どちらも収穫に感謝しお供えしているんですね。
別名「芋名月」というのはここからきているようですね。
アメリカのハーベストムーン(収穫の月)も同じ意味で使われているようですね。
まとめ
中秋の名月は、秋の収穫に感謝する・祝うという意味もあり、そのために稲穂や芋にに立てたススキやお団子を飾っているんですね。そして、満月のイメージが強かったのですが、旧暦と新暦の違いから必ずしも観月とは限らないということでした。
しかし、お天気もいいし2020年の中秋の名月は翌日の10月2日が満月ということもあり、綺麗なお月さまが見られると思います。
意味をよく理解した上で、お月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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